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Instagramの認証バッジを企業が取得すべき理由と申請方法を解説

Instagramで企業や有名人のアカウント名の隣に青地に白抜きのチェックマークを見かけたことがあるでしょうか。

あのマークはInstagramが「このアカウントは有名で本物である」と認めていることを示す「認証バッジ」と呼ばれるもので、Instagramが一定の条件を満たしていると判断した場合にのみ取得できます。

しかし、認証バッジは、Instagramから自動的に付与されるわけではなく、取得には申請を行う必要があるのです。

そこで今回は、Instagramの認証バッジを企業が取得することのメリットや申請方法などについて詳しく解説します。

Instagramの認証バッジを企業が取得すべき4つの理由

Instagramで企業アカウントを運用していても、必ずしも認証バッジを取得する必要はありません。しかし、認証バッジを取得することにはいくつかのメリットがあります。以下では、Instagramの認証バッジを企業が取得することで得られる4つの代表的なメリットをご紹介します。

なりすまし被害を防ぐことができる

企業・個人に限らず、その社会的知名度が高いほどなりすましアカウントの出現回数は増える傾向があるものです。

当人はすぐに「なりすましだ!」と判断できますが、一般のユーザーにとってなりすましかどうかの判断は難しく、中には誤ってフォローしてしまったフォロワーに対して悪質なDMを送るなりすましアカウントも存在します。 企業のイメージダウンを未然に防ぎ、フォロワーを守るためにも認証バッジの取得は非常に有効な手段といえるのです。

検索の上位に表示されやすくなる

Instagramには独自のアルゴリズムが存在しますが、認証バッジを取得していると、この独自のアルゴリズムに優遇され、アカウントが上位や目立つ位置に表示されるようになります。
例えば投稿数が多い場合人気のハッシュタグをつけた場合でも、認証バッジを取得しているアカウントの方が検索結果の上位に表示されるようになるのです。

フォロー率がアップする

例えば自社のアカウント名や似たアカウント名が複数存在する場合、どのアカウントが最も信頼できるのか、ユーザーにとっては判断しづらいでしょう。

しかし認証バッジがついていれば、そのアカウントが公式のもので、信頼性も高いということが証明されます。そのためフォロー率もアップする傾向にあるはずです。

また、企業にとって認証バッジがあることは「公式に認められている」というステータスにもなります。

Instagramストーリーにリンクが貼れるようになる

Instagramでは、通常リンクを貼れる場所が限られており、さらにいわゆる「直リンク」にできません。そのため、企業にとっては公式サイトや特設サイトに誘導しづらいというのが難点です。

しかし、認証バッジを取得すれば、Instagramストーリーにリンクを貼ることが可能になります。通常この機能はフォロワー数が1万人を超えていないと利用できないため、これからフォロワー数を増やしたいという企業にとっても非常に魅力的なメリットといえるでしょう。

Instagramの認証バッジを企業が取得するための4つの条件

Instagramの認証バッジを取得するためには、一定の条件を満たしていなければならず、公式ページでは「本物である」「唯一である」「完全である」「有名である」という4つの条件が明示されています。それぞれの条件が何を意味するのかは、以下のとおりです。

条件1:本物である

本物であるというのは、実在する個人や企業であることを意味します。そのため、企業のキャラクターなどがどれだけリアルな世界観を表現して投稿していたとしても、実在するものではないためNGとなってしまうのです。

条件2:唯一である

唯一であるという点については、確固たる基準が明示されているわけではありませんが、独自性があることを意味すると推測されます。例えば、投稿されている内容が意図的に他社の投稿に似せて作られていると判断された場合や、企業が複数のアカウントを持っている場合には「唯一である」とは言い難いでしょう。

ただし、言語別のアカウントは例外であると明示されているため、例えば1つの企業が「◯◯ジャパン」「◯◯チャイナ」といったように、違う言語を使用してアカウントを持っている場合であれば各言語のアカウントで認証バッジを取得することは可能です。

条件3:完全である

完全であるという事に関しては、公式に「アカウントが公開されていること」「自己紹介とプロフィール写真があること」「適用時にアカウントがアクティブであること」という内容が明示されています。つまり、すでにきちんとした形でアカウントの運用がされていることが条件であるといえるでしょう。

条件4:有名である

公式には、有名であることの例として「よく知られていること」「よく検索されている個人、ブランド、団体」などが挙げられており、広告を出していることや有料コンテンツの実績などで判断されることはありません。社会的知名度が高い企業であることや、メディアに取り上げられていること、有名人、著名なインフルエンサーであることなどが基準となるようです。

「フォロワーが多くないとバッジ取得は難しいのかな?」と考えがちですが、実はそういうわけでもないようで、例えば何らかの理由から世間の多くの人に名前が知られている企業では、フォロワー数が2000人程度の時点でも認証バッジを取得しているという事実もあります。

Instagramの認証バッジを企業が申請する際の3つのステップと必要書類

Instagramの認証バッジを取得するためには、Instagramに申請をする必要がありますが、その手順はそれほど難しいものではありません。

ここからは、認証バッジの取得申請をする際の方法を3つのステップに分けてご紹介するとともに、企業が申請を行う際に必要な書類についても解説します。

※2021年9月現在

ステップ1:「認証リクエスト」をする

まず、認証バッジの取得を希望するInstagramのアカウントを開き、画面右上の3本線のメニューボタンより、「設定」→「アカウント」→「認証のリクエスト」へと進みます。

ステップ2:必要事項を入力する

「認証のリクエスト」をタップすると、「ユーザーネーム」「氏名」「別の名前」の入力が求められますので、それぞれを入力し、「カテゴリ」を選択します。「カテゴリ」については、「News/Media(ニュース・メディア関係)」や「Fashion(ファッション関係)」「Business/Brand/Organization(ビジネス、ブランド、組織、団体関係)」などから選択できますので、最も適当と思われるカテゴリを選択しましょう。

ステップ3:本人確認書類をアップロードする

最後に、本人確認書類を写した写真をアップロードします。企業の場合には、次のような書類が使用できます。

  • 納税申告書
  • 直近の公共料金請求書
  • 会社定款

最後に「送信」ボタンをタップすれば申請は完了です。あとはInstagramからの返信を待ちましょう。

Instagramの認証バッジを企業が取得する上での4つの注意点

ポイント

Instagramの認証バッジの取得申請では、あらかじめ覚えておきたい注意点も。ここからは、特に覚えておきたい5つの注意点をご紹介します。

注意点1:取得申請=取得可能ではない

まず、必ず覚えておきたいことは、Instagramの認証バッジの取得申請は、申請すれば必ず取得できるというわけではないということです。申請する側が条件を満たしていると判断して、正しい本人確認書類を提出していても、取得可能かの判断はInstagram側が独自に行うため、取得できない可能性も十分にあります。

注意点2:すぐに審査結果がわかるわけではない

Instagramの認証バッジの取得申請後は、すぐに審査結果が表示されるようなことはなく、数日から数週間程度Instagramからの返信を待たなくてはなりません。公式には、申請後30日以内に「アクティビティ」にアカウントが認証されたかどうかの通知が届くとされています。なお、2日ほどで返信が来たというケースもあれば、3週間ほど待ったというケースもあるようです。

注意点3:取得できなかった場合でも再度申請ができる

Instagramより審査結果の通知があり、認証バッジが取得できなかった場合でも、諦める必要はありません。申請日から30日が経過していれば再度申請することが可能です。ただし、本人確認書類に明らかに不備があったことに気付いた場合などを除いては、何が理由で取得できなかったのかは知るよしがありません。

認証バッジを取得したいという企業は、「唯一である」「有名である」など、改善できる点がないかを確認し、何らかのアクションを起こしながら、再度申請にトライしてみましょう。

注意点4:1度取得しても剥奪される可能性がある

最後に注意しておきたいのは、Instagramの認証バッジは、1度取得してもその後に信頼性の低い情報を発信するなど、Instagramの運営元で不適切と判断された場合には剥奪されるケースがあるという点です。さらに、認証バッジを譲渡したり、他のサービスを宣伝したりするなど、Instagramのポリシーに違反した場合には、アカウントの取消や停止といった措置が取られますので注意が必要です。

企業がInstagram運営を行うなら認証バッジの取得を目指そう

Instagramの認証バッジは必ずしもなければいけないわけではありませんが、企業がInstagram運営を行うのであれば、無料のサービスでありながらも、そのメリットはかなり大きなものであるといえます。

今回ご紹介した内容からもおわかりのとおり、申請方法自体は至って簡単です。なおかつ何度も申請は可能ですので、企業でInstagram運営をされているのであれば、ぜひ認証バッジの取得にチャレンジされることをおすすめします。 「何度申請しても認証バッジが取得できない」「なるべく最短で認証バッジを取得したい」といった場合は、一度プロに相談してみるというのも1つの手です。