飲食店がInstagramのフォロワーを増やす7つのコツと増やした後の施策も紹介

飲食店がInstagramのフォロワーを増やす7つのコツと増やした後の施策も紹介

お店の雰囲気や料理の魅力を視覚的に伝えられるInstagramは、飲食店の宣伝に最適なSNSです。しかし、いくら「映える」写真を投稿してもフォロワーが少なければ十分な集客効果は見込めません。この記事では飲食店がInstagramのフォロワーを増やすために実践すべき7つのコツを解説します。

飲食店がInstagramのフォロワーを増やすメリット

SNSでの情報収集が主流となりつつある現在、Instagramの運用がお店の売上に直結すると言っても過言ではありません。ここでは飲食店がInstagramのフォロワーを増やすメリットについて解説します。

コストをかけずに宣伝活動ができる

Instagramのフォロワーを増やす最大のメリットは「コストをかけずに宣伝活動ができる」ことです。原則として、Instagramではアカウントの開設から普段の運用まで一切の費用がかかりません。初期費用なしで気軽に始められるのもInstagramの特徴です。

また、フォロワー数を増やせば増やすほどInstagramでの宣伝効果が大きくなります。口コミサイトへの掲載やチラシの作成等の従来の宣伝方法に頼らずとも集客ができるため、宣伝・広告費の削減が可能です。

より多くの人の目に触れやすくなる

Instagramを始めとしたSNSは「拡散性」の高さが魅力です。飲食店では以前もショップサイトやブログを活用した宣伝活動が頻繁に行われていました。しかし、通常のWebサイトではユーザーが能動的にWeb検索を実施しなければ情報を届けられません。

一方、Instagramではお店側からフォロワーに対して直接的に情報を発信できるうえ、有益な情報であれば別のユーザーへ投稿が拡散されていきます。フォロワーが多いほど拡散性も高くなるため、より多くのInstagramユーザーにお店を認知してもらえるのです。

お店の「人気」や「信頼性」をアピールできる

Instagramのフォロワー数はお店の「人気」を示す重要な指標となります。フォロワー数が多いということはそれだけ話題にされている証拠です。人気店であることをアピールできるので、新規ユーザーに対しても高い訴求力を発揮します。

また、多くのフォロワーに支持されている事実はお店の「信頼性」にも繋がります。「フォロワーを増やす」「新規ユーザーが増える」「さらにフォロワーが増える」というサイクルを回せればInstagramの運用は成功と言えるでしょう。

Instagramはプロアカウントで運用しよう!

飲食店がInstagramを活用する際は「プロアカウント」での運用が必須です。プロアカウントは通常アカウントから無料で切り替えられるうえ、収益アップにつながるさまざまな機能が利用できます。主な機能は以下の通りです。

● 詳細なプロフィールを設定できる
● プロフィールに「アクションボタン」を設置できる
● インサイト(分析ツール)にアクセスできる
● Instagram広告を出稿できる

まず注目すべきはプロフィールです。通常アカウントと異なり、プロアカウントではプロフィール欄にお店の電話番号やメールアドレス、店舗までの道順などが表示できます。また、アクションボタンを設置することで「ぐるなび」や「Uber Eats」などのサービスと連携させることも可能です。

インサイトはInstagramの解析ツールであり、プロフィールへのアクセス数や投稿のリーチ数、さらにはフォロワーの年齢層や性別、所在地なども確認できます。お店がどのような客層に興味を持たれているのか傾向を掴み、投稿内容に反映させていきましょう。

飲食店がInstagramのフォロワーを増やす7つのコツ

飲食店がInstagramのフォロワーを増やす7つのコツ

Instagramのユーザーは年々増加しており、以前のように「映える」写真を投稿するだけではフォロワーの獲得に繋がりません。ここでは飲食店がInstagramのフォロワーを増やすために実践すべき7つのコツを解説します。

1. プロフィールを充実させる

初めにアカウントのプロフィールを充実させましょう。プロフィールはアカウントを訪れたユーザーが初めに目にするお店の「顔」です。お店の基本情報や問い合わせ先、コンセプトなどを簡潔にまとめ、どのようなお店なのかひと目で分かることが重要です。

プロフィールに表示すべき情報には以下のようなものが挙げられます。

● 店舗名 ※外国語の場合はカタカナ読みも記載
● 店舗の住所、問い合わせ先など
● お店のコンセプトやアピールポイント
● 料理のジャンル・人気メニュー
● Instagramでどのような情報を発信しているか
● ショップサイトやスタッフブログのURL
● 最新のキャンペーン情報

2. 情報発信のターゲットを明確にする

次に情報を届けるターゲットを明確にしましょう。年齢や性別、地域、趣味嗜好などからターゲットを絞ることで、投稿すべき写真の構成や文章、ハッシュタグも候補が絞られます。投稿内容に迷ったときは、同様の層をターゲットにしていると思われる人気アカウントの構成を参考にするのも有効です。

アカウントが育ち、ある程度のフォロワー数を獲得できればプロアカウントのインサイト機能が活躍します。実際のフォロワーの属性を分析し、お店のメインターゲットとなるユーザー層をより明確にしていきましょう。

3. 投稿に統一感を持たせる

フォロワー数の多い人気アカウントに共通するのは「投稿内容の統一感」です。Instagramは画像投稿がメインのSNSであり、ユーザーも雰囲気が統一されたデザイン性の高いアカウントを好みます。料理の写真でも以下のポイントを意識して統一感を演出しましょう。

● カメラアングルを固定する
● 光の当て方を揃える
● 写真の色味を統一する
● 写真のサイズを統一する

また、Instagramのプロフィール画面では最新の投稿写真が「縦3枚×横3枚の計9枚」までフィード表示される特性も意識しましょう。例えば、料理写真の投稿が続いた後で広告画像を1枚だけ投稿するとフィードの視覚的な統一性が損なわれてしまいます。

フィードの乱れを防ぐためには、広告画像を3枚つづりや6枚つづりにし、複数枚で1枚の画像を構成する投稿方法が有効です。特に9枚つづりの画像であればフィード全面に1つの画像が表示されるため、視覚的なインパクトも得られます。このテクニックは「グリッド投稿」として知られていますので、ぜひ実践してみましょう。

4. ユーザーが知りたい情報を発信する

広告媒体としてInstagramを運用するのであれば「ユーザーが知りたい情報」を発信し続けることが大切です。プライベートのSNSのように、自分が良いと感じる写真だけ投稿していてはユーザーの期待に応えられません。ユーザーにとって何が有益な情報になるのかを考え、興味を引く投稿を心掛けましょう。

飲食店の場合、フォロワーが期待する情報は主に以下の3つです。

● おすすめメニューの紹介
● 新商品・限定商品の紹介
● キャンペーンやクーポンの情報

それ以外にもフォロワーが楽しめるコンテンツとして「人気メニューの隠し味」や「家庭でメニューを再現する際のポイント」などを定期的に投稿してみるのもよいでしょう。若い女性がターゲットであれば「インスタ映えする写真のコツ」なども喜ばれるでしょう。

5. 適切なハッシュタグを選ぶ

投稿をより多くのユーザーに認知してもらうためには「ハッシュタグ」の付け方が重要です。検索されやすいハッシュタグを付けることでより多くのユーザーに情報を届けられます。

効果的なハッシュタグが分からない場合は、関連するタグを「小テーマ」「中テーマ」「大テーマ」で考えてみましょう。飲食店の場合、小テーマは店舗名やメニュー名などの具体的な固有名詞、中テーマは料理のジャンルや特徴、大テーマは地域や最寄り駅名、その他一般的な固有名詞となります。

【小テーマ】
「#店舗名」「#会社名」「#商品名」「#キャンペーン名」など

【中テーマ】
「#イタリアン」「#インドカレー」「#回転寿司」「#激辛」「#1000円以下」など

【大テーマ】
「#新宿」「#東京駅」「#渋谷でおすすめランチ」など

ハッシュタグは多ければ多いほど検索に引っかかるようになります。関連するキーワードは積極的にタグ付けしておきましょう。

6. 投稿を継続する

Instagramのフォロワーを増やすには投稿を途切れさせないことが大切です。一時的に投稿回数を増やすだけでは意味がありません。既存のフォロワーを繋ぎ止めるためにも、定期的な情報発信を心掛けましょう。

投稿を途切れさせないことが大事とは言っても、初めのうちは毎日投稿するだけでも一苦労です。無理して投稿しても情報の質を下げるだけなので、週3回など無理のない範囲で運用を続けていきましょう。

7. フォロワーとのコミュニケーションを意識する

ユーザーから支持されるアカウントに育てるためには、フォロワーとのコミュニケーションも重要です。コミュニケーションと言っても難しく考える必要はありません。まずは以下の行動を実践しましょう。

● 投稿についたコメントに返信する
● お店について取り上げた投稿に「いいね」する
● 積極的にアクションしてくれるアカウントをフォローする

なお、自身のお店について取り上げた投稿は、こちらから検索しなければ見つからないこともあります。定期的に店舗名で検索を実施し、関連する投稿がないか見回ってみましょう。

Instagramのフォロワーが増えた後におすすめの施策

Instagramのフォロワーが増えたとしても、ユーザーにとってお得な特典がなければフォロワーは離れて行ってしまいます。定期的にフォロワー向けのキャンペーンを行い、既存フォロワーの満足度アップを図っていきましょう。

新メニュー・イベント情報の発信

フォロワーの来店を促す施策として「新メニュー」や「季節限定メニュー」の紹介が挙げられます。既に何度か来店したことがあるユーザーでも、新商品が食べられるとなれば再度お店まで足を運んでくれる可能性が高まります。

その他にも「先着10名さま限定!」「期間限定30%OFF!」など、実店舗で行われるイベント情報の告知も有効です。新鮮な情報を積極的に発信し、リピート客の増加を目指しましょう。

クーポン配布・フォロワー限定キャンペーン

ユーザーが飲食店のアカウントをフォローする理由のひとつが「Instagram上でのクーポン配布」や「フォロワー限定キャンペーン」に対する期待です。アカウントをフォローする明確なメリットを作れば、既存フォロワーの維持や新規フォロワーの獲得に有利に働きます。

なお、Instagramの規約では「いいね」や「フォロー」等の見返りとしての金銭・金券の配布は禁止です。「新規フォローでクーポン500円プレゼント」のようなキャンペーンは規約違反になるため注意しましょう。「モノの配布」であれば規約の範囲内ですので、「新規フォローでデザート1品プレゼント」のようなキャンペーンは問題ありません。

Instagramのフォロワーを増やしてお店をアピールしよう

拡散性の高いInstagramは飲食店の宣伝活動において欠かせないツールです。アカウントのフォロワーを増やすことができれば実店舗の集客アップと売上の増加が見込めます。ユーザーのニーズをつかみ、有益な情報発信を心掛けてお店のファンを増やしていきましょう。