インスタグラムは10~20代の若者を中心に世界中から絶大な人気を集めている、代表的なSNSのひとつです。SNSは利用しない、スマートフォンは通話だけという人でもインスタグラムという名前は聞いたことがあるでしょう。テレビや雑誌で話題の場所やモノを取り上げる際、インスタグラムの投稿を元に紹介することも少なくありません。
SNSが便利なツールとはいえ、なぜここまで多くの支持を集めているのでしょうか。
この記事ではインスタグラムが人気の理由とともに、これまでの歴史も紹介していきます。
目次
インスタグラムとは?
そもそもインスタグラムはどのような特徴のあるSNSなのでしょうか。特徴や利用者層、楽しみ方を紹介します。
インスタの特徴と利用者層
インスタグラムは画像や動画を撮影・投稿し共有するSNSで、世界中の人が利用しています。特に写真の投稿が活発で、投稿されているのは主に自分が体験したことです。なかでも「話題の○○を食べた」「○○の景色が最高だった」など、感動やおすすめしたいことを投稿している人が少なくありません。プライベートを出さずに交流するSNSもありますが、インスタグラムはプライベートを共有するSNSというと分かりやすいでしょう。
世界中の人が利用しているインスタグラムは、写真や動画を投稿しなくても楽しめます。行ってみたい場所や見たことのない景色を見るなど、新しい発見があるからです。普段の生活では交流する機会のない人とも投稿を共有することで、多種多様な世界観を知ることもできます。
個人の利用以外に、企業が宣伝のために活用することもあります。インスタグラムならインパクトのある画像を投稿して注目を集められるからです。ビジュアルで訴えかけることができるため、イメージが残りやすくなります。
なお、インスタグラムのアクティブアカウント数は10億以上、デイリーアクティブユーザー数は5億以上です。また、国内での月間アクティブアカウントは2019年6月時点で3,300万人。例えば国内月間アクティブアカウントについてほかのSNSと並べてみると、3番目に多い数字になります。
利用者層は20代が最も多く、男女比は男性:女性=4:6と大きな差はない傾向です。月間のアクティブ率が8割以上となっており、ほとんどの人が継続的に利用していることが分かります。
インスタが人気のワケを解説!
インスタグラムに登録している人はもちろん、継続して利用する人が多いのには理由があります。大きく分けると「気軽に投稿可能」「画像編集できる」「情報収集しやすい」「ストーリーズ」「海外との交流」の5つです。それぞれの理由について、ひとつずつチェックしていきましょう。
気軽に投稿できる
1つ目は「気軽に投稿できる」ことです。インスタグラムは登録をすれば投稿が可能で、撮影した写真をその場でアップできます。日常生活での一コマをはじめ、旅行などで体験した感動をリアルタイムで投稿することも可能です。いち早く伝えたいという情報があるときにも活用できます。また、投稿にいいねが付けば共感してもらえたことに喜びを感じ、共有したい被写体を探すという楽しみも生まれます。
さらに、実名で登録する必要はないので、名前や顔を公表せずに投稿が可能です。そこまで親しくない人や仕事関係の人にはあまりプライベートな情報を知られたくない、という人も少なくないはずです。ニックネームで登録をすれば、投稿する際に身構える必要がありません。
「ちょっと投稿してみようかな」といった軽い気持ちで始められることも、利用者が増え続けている理由です。
無料アプリでカンタンに画像編集できる
2つ目は「カンタンに画像編集ができる」ことです。インスタグラムは無料で登録できるうえに、画像や動画の編集機能が充実しています。フィルターで写真を加工する、テキストを挿入する、動画の編集ができる、など様々です。
例えば、同じ写真でもフィルター機能を使えば、レトロな雰囲気にしたりポップな印象にしたりニュアンスを変えることができます。さらに、キラキラやぼかしを入れることもできるので楽しみ方は無限大です。インスタグラムの認知度が高まるにつれて「インスタ映え」や「映える」という言葉も使われるようになりましたよね。撮影するスポットや角度を工夫するだけでも映える写真は撮れますが、画像編集をすればより魅力的な写真になります。
さらに、インスタグラム用の無料アプリもあり、インスタグラム内の画像編集とは違った楽しみ方も可能です。もちろんそのほかの無料アプリで編集した画像を投稿することもできます。
気になる情報を集めやすい
3つ目の理由は「情報を集めやすい」ことです。アクティブユーザーが多い分、新しい情報を集めやすくなっています。インスタグラムで情報を集める際の検索方法は、ハッシュタグとスポット情報です。
ハッシュタグで検索する場合は「#最新スイーツ」のように、気になるキーワードの前に「#」を付けます。特定の商品名や観光スポットなどを入れると、より絞られた情報が見つかるでしょう。なお、「いちご」と「イチゴ」のように、同じモノでも複数のキーワードが存在していることがあります。キーワードを少しずつ変えて検索をすれば、より多くの情報を集めることが可能です。
スポット情報での検索はキーワードを入れる検索のほか、自分がいる場所の周辺情報も探せます。投稿する際にスポット情報を追加すれば、その場所に関する投稿として表示される仕組みです。気になる場所を検索してみたり、旅行先で周辺の情報を集めたりすることもできます。欲しい情報が手軽に手に入るというのは大きなメリットですよね。
24時間しか視聴できないストーリーズ
「24時間しか視聴できないストーリーズ」がインスタの人気を集める4つ目の理由です。ストーリーズは通常の投稿とは異なり、24時間で消えてしまうという特徴があります。ストーリーズに投稿する画像や動画も通常の投稿と同じようにフィルターやスタンプなどで加工が可能です。
24時間で消えてしまうのに、なぜ投稿するのか疑問に感じる人がいるかもしれません。誰かに見てもらうために投稿するはずが、一定時間で消えてしまってはあまり意味がないような印象もあります。しかし逆に期間限定というオプションが付くことで、限られた人しか視聴できない投稿は特別なものになります。限定の投稿を視聴できた人は、ちょっと得をした気分になったり優越感を得られたりするのです。
すでに一定のフォロワーがいる人や企業もストーリーズを有効に活用しています。通常の投稿の裏話や期間限定のクーポンを投稿するなど、活用の仕方はアイディア次第です。
海外の人と交流も可能!
5つ目の理由は「海外の人とも交流可能」ということです。一般的に海外の人と交流するためには、相手の国の言語を知らなくてはいけません。対面での交流はもちろん、インターネット上でも言葉でコミュニケーションをとる必要があります。
一方、写真や動画といったビジュアルを共有するインスタグラムでは、言葉が通じなくても交流が可能です。相手の国の言語が分からなくても、写真や動画ならある程度の情報は伝わります。海外の情報を手に入れたい場合も、インターネットでその国の言語でキーワードを調べれば検索が可能です。海外旅行の前などに、情報誌には載っていない現地のリアルな情報を集めることもできるでしょう。
インスタの歴史とは
インスタは新しいSNSというイメージがあるかもしれませんが、サービスをスタートしたのは2010年のことです。スタートしてからも次々と新たな機能を追加し、進化し続けています。ここからはインスタの歴史をたどってみましょう。
2010年 インスタグラムがスタート
インスタグラムを誕生させたのは、ケビン・シストロスとマイク・クリエガーという二人の男性です。2人はもともと「Burbn(バーブン)」というアプリを開発していました。バーブンのなかでも人気のあった写真の共有機能に特化したサービスを2010年10月6日、App Storeにてスタートさせます。それがインスタグラムです。ちなみにインスタグラムという名称は「instant(即席)」と「telegram(電報)」という言葉から作られました。
当初利用できたのはiOS版のみだったにもかかわらず、サービススタートから3カ月後の2010年12月に100万人ものユーザーを獲得しています。その頃には7カ国語対応へと進化し、2011年1月にハッシュタグが導入されました。同9月にはユーザーが1,000万人を突破。スタートからわずか1年で1,000万人のユーザーを獲得という驚異のスピードで世界中に広がっていきました。
2012年 Facebookアカウントと連携可能に
2012年4月インスタグラムはAndroid版も発表し、ユーザーは3,000万人を突破します。この頃発表されたのがFacebookによる買収です。当時13人で運営していたインスタグラムの買収額は10億ドル(日本円で810億円)というから驚きですよね。
買収されたことでインスタグラムとFacebookのアカウントが連携できるようになり、ユーザーはさらに増え続けます。7月にはユーザーが8,000万人を突破しました。11月にPC版を発表し、年末までに25カ国語対応となります。Facebookのアカウントと連携可能になったうえに、PC版の発表や対応言語が増えたことでユーザーは増加の一途をたどります。
2013年 動画機能が追加
2013年2月になると、インスタグラムの月間アクティブユーザー数が1億人を突破します。月間アクティブユーザーなので、登録している総人数ということではありません。1カ月の間にインスタグラムを実際に利用している人が1億人ということです。1日に投稿される写真は4,000枚、いいねの数は1秒間に8,500回という驚きの数字をたたき出します。
SNSの代表的な存在となったインスタグラムは、6月になると動画機能を追加しました。動画機能を追加するや否や、24時間で500万本もの投稿がされたといわれています。機能を追加した当時、投稿できた動画はその場で撮影した動画のみでした。それでも1日で500万本もの動画が投稿されたということからいかに注目されていたのかが分かります。撮影した動画を後から投稿できるようになったのは2カ月後のことです。ちょうどこの頃、ダイレクト機能やインスタグラム広告などさまざまな機能も追加されました。
そして2014年2月、ついに日本語版公式アカウントが開始されます。
2015年 日本でも広告が可能に!
2015年の5月には、日本でもインスタグラム広告がスタートします。広告配信が可能になり、広告機能も充実したことで企業の利用も増えていきました。2014年の時点では2,000にも達していなかった国内の企業アカウントが、2015年は5,000社突破を果たします。
なお、9月に写真の性能が飛躍的にアップしたiPhone6sが発売されたことも重なり、インスタグラムの人気はさらに加速します。この頃には1日に投稿される写真が8,000万枚、月間アクティブユーザーは4億人を超えていました。
2016年 ストーリーズがスタート
インスタグラムが人気を集める理由のひとつ、ストーリーズがスタートしたのは2016年8月のことです。自ら削除しなくても24時間で自然と消えるという仕組みが話題になり、多くのユーザーがストーリーズの投稿をしました。
2016年は投稿を保存する機能の追加やフィード投稿動画の再生時間を延ばすなど、よりユーザーが楽しめるコンテンツへと進化します。アカウントを複数持てるようになったり、検索でユーザーが関心のある投稿が表示されるようになったりしたのもこの頃です。
2017年 ライブ配信が可能に
2017年にはライブ配信「インスタライブ」がスタートし、リアルタイムの映像を配信できるようになりました。複数のユーザーが一緒に配信できる機能も追加されるなど、新しい形のコミュニケーションを楽しめるようになります。
また「インスタ映え」という言葉は、この年の流行語大賞にもなりました。インスタ映えが流行語大賞に選ばれると、多くの企業が映えることを意識した商品やサービスを提供し始めます。実際に、インスタ映えを意識することで注目を集めた商品やサービスは少なくありません。
2018年 IGTVやShopNowがスタート
2018年6月、動画を投稿できるIGTVがスタートします。動画サービスにはストーリーズやインスタライブもありますが、動画サービス3つの違いは投稿の形や動画の長さなどがあります。
例えば投稿の形をみてみると、ストーリーズは15秒間の画像と動画、インスタライブは最長1時間のライブ配信のみ、IGTVは動画の投稿です。IGTVの動画は基本的に15秒~10分で、フォロワー数によって60分となります。
なお、IGTVの大きな特徴は専用アプリがあることです。インスタグラム内からアクセスすることも可能ですが、専用アプリを利用すると利便性が高まります。
この年は「Shop Now」というインスタグラム内のショッピング機能サービスもスタートしました。商品情報のタグが付いた投稿写真を見て、そのアイテムが欲しいと思ったユーザーがタップすると買い物ができる仕組みです。Shop NowはECサイトを持つ企業が積極的に活用しています。
2019年 若年層を守るために施策を追加
2019年、若年層を守る施策を追加します。いじめ・嫌がらせを防ぐ機能の追加や年代に合わせたプライバシー設定の提案などです。インスタグラムは充実した内容のサービスを提供するだけでなく、利用者が安心して楽しめる環境も追求しています。
2020年8月に新機能「リール」をスタート、同9月にFacebook Messengerとの統合、さらに11月にはショッピングタグがホーム画面に追加されました。
インスタが人気な理由と歴史などもご紹介 まとめ
インスタが人気な理由は「気軽に投稿可能」「画像編集」「情報収集のしやすさ」「ストーリーズ」「海外との交流」などが挙げられます。2010年のサービス開始以来、ユーザーが楽しめるコンテンツや利便性を追求し続けてきたインスタ。これからも新しいサービスを提供し、ユーザーも増え続けてゆくと考えられます。
これほど絶大な人気を集めるインスタは、個人でも企業でもビジネスで利用するのも効果的です。アクティブユーザーが多いうえに、広告機能も充実しているSNSを利用しない手はありません。とはいえ、SNSアカウントを成長させるには、ある程度の時間が必要になります。そこで活用したいのがSNSアカウントを急成させる広告プラットフォーム「SNS代行.COM」です。
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