インスタグラムのビジネスアカウント運用7つのコツ!注意点や成功事例も紹介

インスタグラムのビジネスアカウントの運用を成功させるには、ターゲット層を明確にして投稿する必要があります。そのためには、ターゲット層に響く魅力的な画像を使用し、ポイントを押さえて投稿しなければなりません。

投稿を続けるうえでは、ビジネスアカウントならではの機能を使って分析や改善を繰り返すことも大切です。また、フォロワーやユーザーともコミュニケーションを取り、好感度を上げるのも重要なポイントとなります。

この記事では、インスタグラムのビジネスアカウントを運用するために押さえておきたいコツや注意点を解説します。成功事例も紹介するため、インスタグラムのビジネスアカウントの運用を成功させるためにぜひ参考にしてください。

インスタグラムでビジネスアカウントを活用する3つのメリット

インスタグラムには、個人が使用する一般的なアカウントの他にビジネスアカウントもあります。ビジネスアカウントにはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、インスタグラムでビジネスアカウントを使うメリットについて紹介します。

「ビジネスプロフィール」で顧客との接点ができる

ビジネスプロフィールには、電話番号やメールアドレスなどの連絡先を掲載できます。住所や店舗の位置情報も記載できるため、インスタグラムをきっかけに興味を抱いた顧客との接点を持ちやすくなります。一方、個人が使用する一般的なアカウントには、具体的な連絡先の掲載はできません。

ビジネスプロフィールをきちんと設定しておくことで、インスタグラムの投稿を見たユーザーがわざわざWebサイトを経由しなくても問い合わせや訪問をすることが可能となるのです。

「Instagramインサイト」で分析ができる

ビジネスアカウントでは、フォロワーの推移や反応を確認するためのインサイトを利用できます。自社アカウント全体のデータだけでなく、それぞれの投稿ごとのデータも個別に確認できて便利です。

インサイトを活用することで、どのような投稿に反応が多いのか分析できます。投稿を支持しているユーザーの属性も把握できるため、今後の投稿やマーケティングに活かすことも可能です。インサイトで見られる具体的な数値としては、たとえば以下のものがあります。

・フォロワーの数

・年齢層

・居住地域の割合

・投稿を見てフォローしたユーザー数

・投稿保存数

・ダイレクトメッセージ数

・投稿のリーチ数

・Webサイトがクリックされた回数

・写真が閲覧された延べ回数

「広告」を出稿できる

ビジネスアカウントを使用すれば、インスタグラム上に広告を掲載することも可能となります。出稿方法は「自動」または「カスタムオーディエンス」の2種類です。

「自動」では、フォロワーの属性に似ているアカウントをターゲットとして自動的に広告が配信されます。一方、「カスタムオーディエンス」は、ユーザーの年齢層、居住地域、性別、趣味・関心などの情報を指定して出稿する方法です。どちらの出稿方法が適しているかは商品やサービスによっても異なるため、うまく使い分けましょう。

なお、インスタグラム上へ広告を出稿するには、あらかじめFacebookと連携しておく必要があります。

Facebookとの連携と広告アカウントの作成手順

インスタグラム上に広告を出稿する場合、あらかじめFacebookのビジネスアカウントを作成しておきましょう。インスタグラムとFacebookを連携させる手順は以下のとおりです。

1. Facebookのビジネスページにアクセスし、「設定」をクリックする

2.「Instagram」を選択して「アカウントをリンク」をクリックする

3.インスタグラムのIDとパスワードでログインする

連携後に広告アカウントを作成する手順は以下のとおりです。

1. Facebook広告の管理画面の右上にある「ビジネス設定」をクリックする

2.左側にある「広告アカウント」を選択し、「追加」をクリックする

3.「新しい広告アカウントを作成」を選択し、広告アカウント名を入力する

広告の出稿手順

広告を出稿する手順は以下のとおりです。

1.「広告マネージャ」へ移動し、「キャンペーン」の「作成」をクリックする

2.「新しいキャンペーンを作成」をクリックし、該当するものを選択する

3.広告を表示させたいターゲットを想定し、デモグラフィックの設定をする

4.広告の掲載場所を設定する

5.「1日の予算」または「通常予算」を設定する

6.「アイデンティティ」と「広告形式」を設定する

7.あらかじめ作成しておいた広告を管理画面へインポートする

8.「ビジネス設定」から支払いをおこなう

9.「注文確定ボタン」を押し、広告を掲載する

ビジネスアカウントの作成方法

もともと個人が使用する一般的なアカウントを持っている場合、設定を変更するだけでビジネスアカウントに切り替えられます。ビジネスアカウントの作成方法は以下のとおりです。

1.インスタグラムの登録画面を開き、電話番号またはメールアドレスを入力する

2.電話またはメールで届いた認証コードを入力する

3.名前とパスワードを入力する

4.誕生日やユーザー名などを設定する

5.ビジネスアカウントへ切り替えるため、「プロフィールを編集」または「設定」から「プロアカウントに切り替える」を選択する

6.アカウントタイプを「クリエイター」または「ビジネス」から選択する

7.アカウントのカテゴリを選択する

8.連絡先を入力する

9.Facebookページがある場合は連携する

ビジネスアカウント運用の7つのコツ

インスタグラムのビジネスアカウントを運用する際は、さまざまなコツを押さえておく必要があります。具体的には、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。ここでは、ビジネスアカウントを運用する際のコツを7つ紹介します。

ターゲットを明確にする

インスタグラムを通して受け取ってもらいたい相手に情報を届けるために、まずターゲットを明確にします。具体的には、運営しているショップや自社の商品をどのような人に使ってほしいかイメージすると分かりやすいでしょう。

ターゲットの状況はもちろん、年齢、性別、地域なども含めて、できるだけ細かく設定してください。特に「Instagramインサイト」でデータを確認できる内容を中心にしてターゲットを設定しておくと、運用や分析もしやすくなります。もともと設定している自社のターゲティングやペルソナを元にし、インスタグラムに当てはめて調整するのもひとつの方法です。

世界観を統一する

インスタグラムで注目を集めたり人気を得たりするには、写真や動画の世界感を統一する必要があります。ビジネスアカウントでは、運営しているショップや自社の商品のイメージを活かし、プロフィール画像や投稿内容をできるだけ統一しましょう。

写真や動画は色味を調整したり、同じフィルターをつけたりすると統一感が出やすくなります。投稿文も含めてターゲット層や自社のイメージにあう内容にしなければなりません。たとえば、アクセサリーを扱うショップのアカウントであるにも関わらず、神社仏閣の画像が多ければ不自然な印象になります。

ハッシュタグを工夫する

一般のアカウントでもビジネスアカウントでも、インスタグラムはハッシュタグをつけた投稿がほとんどです。ハッシュタグとは「#」をつけたキーワードのことであり、ユーザーはハッシュタグを通じて情報を検索しています。そのため、投稿を多くの人に見てもらうためには、ハッシュタグをうまく活用しましょう。

人気のハッシュタグは検索でヒットしやすい反面、たくさん利用されているためライバルもたくさんいます。人気のハッシュタグをつけるときは、工夫も取り入れましょう。たとえば、同業他社の投稿をチェックして、参考にするのもおすすめです。

独自のハッシュタグを作って広めていき、ブランディングや認知度向上につなげるという方法もあります。

魅力的な写真を載せる

ビジネスアカウントで写真や動画をこまめに投稿していても、ユーザーの目にとまらなければビジネスには活かせません。インスタグラムでは、思わず注目してしまうような魅力的なコンテンツを定期的に投稿する必要があります。

商品カタログを切り取っただけの写真や、明らかに広告だとわかるような内容は避けましょう。たとえば、間接照明を宣伝したい場合は商品単体の写真よりも、ベッドサイドや観葉植物の近くに置いている写真のほうが効果的です。インスタグラムではおしゃれな写真に人気が集まるため、「おしゃれ感」がしっかり出ている写真を用意しましょう。

位置情報をつける

インスタグラムに投稿する画像には、必ずショップの位置情報をつけましょう。画像にたどり着いて「ここに行ってみたい」とユーザーが思った場合に、すぐに行ける状態にしておくことが大切です。わざわざ住所を調べて地図で確認する手間がかかると、行ってみたいと思ったユーザーが本当に足を運んでくれる確率は下がってしまいます。

位置情報をつけておけば、位置情報で検索された場合にもヒットさせることが可能です。位置情報で検索するユーザーは意外と多く、露出を増やす効果も期待できるため、忘れずに設定してください。

ユーザーとコミュニケーションを取る

インスタグラムに限らず、SNSは他のユーザーとのコミュニケーションが簡単に取れるツールです。ビジネスは相手がいて初めて成り立つものですから、インスタグラムにおいても他のユーザーと積極的にコミュニケーションを取りましょう。

たとえば、コメントをもらったら返信したり、「いいね」をもらったら相手のアカウントをチェックして「いいね」をしたりすることを習慣化すると効果的です。コメントや返信は送ったユーザー本人だけでなく、他のユーザーも見ています。気軽にコミュニケーションが取れるアカウントだとわかれば印象がよくなり、興味を持ってもらいやすくなります。

予約投稿機能を活用する

「Instagramインサイト」を見れば、ユーザーが多い時間帯や反応が多い時間帯がわかります。少しでも多くの人に投稿を見てもらうには、その時間帯に絞って投稿する必要があります。

とはいえ、毎日同じ時間にリアルタイムで投稿するのはなかなか大変です。毎日同じ時間に写真を投稿するには、「クリエイタースタジオ」を利用すると便利です。アカウントを連携するだけで予約投稿ができるため、インスタグラムの運用を効率化できます。

インスタグラムの公式機能として提供されているため、安心して利用できるのも嬉しいポイントです。

ビジネスアカウントを利用するときの注意点

インスタグラムの運用では気をつけたいこともあります。ここでは、ビジネスアカウントを利用するときの注意点について解説します。

アカウントを非公開にできない

一般のアカウントは非公開で楽しむこともできますが、ビジネスアカウントは非公開での運用はできません。そのため、一般のアカウントを非公開にしたままでは、ビジネスアカウントへ切り替えができない仕様になっています。

ビジネスアカウントに切り替えた後でも再び一般のアカウントに戻せるため、非公開にする必要性が出た場合は一般のアカウントに変えてください。そのうえで非公開にすれば、投稿を見られるのはフォロワーだけになります。

関連付けたFacebookアカウント以外にシェアできない

インスタグラムに投稿した内容は、Facebookにもシェアできます。ただし、シェアできるのは、ビジネスアカウントに関連付けているFacebookアカウントだけです。

関連付けていない他のFacebookアカウントにもインスタグラムの投稿を共有したい場合は、インスタグラムのアカウントを一般のアカウントに切り替える必要があります。共有した後、再びビジネスアカウントに戻せば、それまでと同様にビジネスアカウントの運用を継続できます。

インスタグラムビジネスアカウントの成功事例

インスタグラムでは、さまざまなビジネスアカウントが成功を収めています。ここでは、インスタグラムにおけるビジネスアカウントの成功事例を紹介します。

ダイソー

色やテーマをあわせ、1回の投稿で複数の商品を紹介しています。100円ショップといえば雑多なイメージもありますが、インスタグラムのおしゃれなイメージにうまくあわせているのが特徴的です。ダイソーのターゲットのなかでもインスタグラムのユーザーに照準を絞って、しっかりと訴求できています。

キャプションに商品名や品番も細かく掲載しているため、実際にユーザーが店舗へ足を運んだ際も目当ての商品をスムーズに探せまるようになっています。

ダイソーのInstagramはこちら

スターバックスコーヒー

飲食店の公式アカウントのなかでもスターバックスコーヒーは圧倒的に人気が高く、多くのフォロワーを獲得しています。さまざまな投稿があり、コーヒーを飲みたくなるようなシーンがさり気なく表現されているのも魅力的です。

新商品の情報を公開したり、フォロワー参加型のイベントを告知したりする投稿もあります。おしゃれなブランドのイメージを保ちつつ、さまざまな投稿でフォロワーやユーザーの目を引いています。

スターバックスのInstagramはこちら

清水寺

清水寺の様子をさまざまな角度から捉えた写真が掲載されています。観光に行くだけでは見られない、特別な瞬間も惜しみなく公開されているのが大きな特徴です。

「feel_kiyomizudera」というアカウント名からもわかるとおり、清水寺のさまざまな様子をインスタグラムで感じられるコンテンツが集められています。清水寺のアカウントは日本国内に限らず世界中から注目を集めており、キャプションには日本語とともに英語も記載されています。

清水寺のInstagramはこちら

まとめ

インスタグラムのビジネスアカウントを使うことで、投稿に対する反応を分析しながら運用を進められます。ターゲット層の反応を正しく理解し、それを考慮した投稿を続ければ、着実にフォロワーやファンが増えていきます。

そのためには、魅力的なコンテンツを用意したり、ハッシュタグを使いこなしたりすることも大切です。ビジネスアカウントの運用にあたっては注意点もあるため、さまざまな工夫を取り入れながらコツコツと投稿を続けていきましょう。