ハッシュタグ

Instagram「ハッシュタグ」の効果的な付け方8つのポイント

単語を列挙しているようにも見える「ハッシュタグ」は、Instagramを活用したマーケティング戦略において、成果を上げるために必要不可欠なものです。

本記事では、ハッシュタグにこだわるべき理由や設定時のコツ、さらに、キャンペーンで注意すべきポイントを解説します。

ハッシュタグの付け方にこだわるべき理由

ハッシュタグとは「#」がついたキーワードのことで、Instagramをはじめとした各種SNSで、投稿のタグとして利用されています。

Instagramの投稿に設定されたハッシュタグは、閲覧数や集客数にダイレクトに影響を及ぼします。

Instagramを活用したマーケティング戦略で成果を上げるには、Instagramの特徴を正しく理解した上で、ハッシュタグを設定することが大切です。効果的にハッシュタグを活用できれば、ユーザーの顕在化したニーズはもとより、潜在ニーズを掘り起こすことができ、ひいては集客や売上へとつながります。 まずは、ハッシュタグの付け方にこだわるべき理由について紹介しましょう。

ハッシュタグはInstagramの拡散力の弱さをカバーする

Instagramには、情報そのものを拡散するための機能(シェア、リツイートなど)がないため、Instagram以外のSNSと比べ、拡散力が弱いとされています。

Instagramの場合、ハッシュタグ検索がユーザー流入のトリガーになるため、いくら有益な情報を投稿しても、ハッシュタグが少ない、または、ハッシュタグが機能していないと、ユーザーの目に止まらず、集客や売上につながりません。

Instagramの拡散力の弱さをカバーするため、また、一人でも多くのユーザーに検索してもらうため、ハッシュタグが効力を発揮します。

ハッシュタグはユーザーの顕在化したニーズに働きかける

ユーザーが流入するトリガーは検索です。Instagramはハッシュタグによる検索がメインで、Instagram以外のSNSはキーワードによる検索がメイン、という相違点があります。

Instagramは、Instagram以外のSNSと比較した場合、購買行動への影響が大きいことが分かってきました。

ハッシュタグを効果的に活用すれば、自社や同じジャンルの商品・サービスを探している、ユーザーの顕在化したニーズに働きかけ、購買行動へのトリガーになります。

ハッシュタグフォロー機能でユーザーの潜在ニーズを掘り起こす

Instagramには、ハッシュタグフォローという機能があります。これは、ある特定のキーワード(旅行、グルメなど)に関する投稿を自動的に収集する機能です。特定のキーワードに興味があるユーザーへ自動的に情報が届くので、それをトリガーにユーザーの潜在ニーズを掘り起こし、顕在化することができます。

投稿するだけでは、露出度の低いInstagramですが、ハッシュタグを効果的に活用すれば、潜在ニーズを開拓できるのです。

Instagram「ハッシュタグ」の効果的な付け方8つのコツ

Instagram「ハッシュタグ」の効果的な付け方

Instagramでのハッシュタグの重要性を理解したところで、次に、効果的なハッシュタグを設定するコツを解説します。

とはいえ、ここで解説した内容をすべて実践する必要はありません。自社に効果的と判断したハッシュタグを設定しましょう。

1. 自社の商品やサービスと関連性の高いハッシュタグを設定する

まずは、自社や競合企業の商品・サービスに関連があるハッシュタグを調査してみましょう。

具体的には、次のような項目について確認します。

  •  どのような人(性別・年齢など)がハッシュタグを投稿しているのか
  •  どのようなシーン(プライベート・ビジネスなど)でハッシュタグを投稿しているのか
  •  一緒に投稿されているハッシュタグはどのようなものか

自社の商品やサービスと関連があり、親和性の高いハッシュタグを設定することで、潜在層ユーザーへ情報を届けることが可能になります。

2. 検索ボリューム別に複数のハッシュタグを設定する

検索ボリュームが多いビッグワードは、多くの潜在層ユーザーへ情報を届けることができます。また、検索ボリュームが少ないスモールワードでも、自社のターゲット層に刺さるキーワードであれば、ハッシュタグとして効果的です。

検索ボリュームが多いビッグキーワードによって、不特定多数のユーザーが流入することも念頭におきながら、本来のターゲットに向けてマーケティングができるように、ミドルキーワード・スモールキーワードを、バランスよく組み合わせることが重要です。 ハッシュタグを検索ボリューム別に複数用意すれば、相乗効果を発揮します。

3. 共感性や信頼性の高いコミュニティハッシュタグを設定する

“#〇〇サークル””#〇〇好き”などのコミュニティハッシュタグは、趣味や嗜好など、特定のテーマに興味があるユーザーに情報が届きやすくなります。自社のターゲット層が使用していて、人気があるコミュニティハッシュタグを設定しましょう。

コミュニティハッシュタグは共感性が高く、共通の商品やサービスへの関心が強いので、Instagramを活用したマーケティング戦略で成果を上げるには効果的です。

コミュニティハッシュタグがトリガーで購入された商品やサービスは、コミュニティ内での信頼性が高いため、他のユーザーが、同じ商品やサービスの購入を検討する際に、良い判断材料となります。

4. インフルエンサーが使用しているハッシュタグを設定する

ターゲット層の支持するインフルエンサーが使用しているハッシュタグを設定するのも効果的です。

Instagramでは、ハッシュタグをクリックすると、該当するハッシュタグを使用した投稿が投稿一覧に表示されます。インフルエンサーと同じハッシュタグを設定すれば、インフルエンサーの投稿を経由して、自社の商品やサービスの投稿へユーザーが流入する可能性があります。

5. 人気のある投稿からハッシュタグの傾向を学ぶ

同じ業界で人気のある投稿を分析し、ハッシュタグの傾向を学ぶのも効果的です。人気がある投稿に、使用されているハッシュタグは、すでにユーザーから認知されているため、速攻性が期待できます。

6. 地域密着型のハッシュタグ

地域密着型ビジネスの場合、エリア名が効果的なキーワードになります。

エリア名と業態名を組み合わせたハッシュタグを設定すれば、よりターゲット層に刺さるハッシュタグになります。

“#新宿グルメ””#渋谷カフェ”などは、ユーザーの目的がはっきりしている際に使用するハッシュタグであり、地域密着型ビジネス(飲食業、美容室、病院など)に効果的なハッシュタグです。

7. ユーザー心理に訴えかけるハッシュタグを設定する

“#人気〇〇””#おすすめ〇〇”など、ターゲット層の購買行動を後押しするキーワードをハッシュタグに設定するのも効果的です。 これは、ユーザーが購買行動をおこす際に、決め手や理由付けのために、よく使うハッシュタグで、自社の商品やサービスの認知度を上げるのに有効です。

8. 話題性やトレンド性の高いハッシュタグを設定する

ユーザーの検索率を上げるため、話題になっているキーワードやトレンドになっているキーワードを設定するのも効果的です。

このハッシュタグを設定すると露出度が高くなりますが、同時に数多くの投稿に埋もれる危険性をはらんでいます。また、話題性だけを理由にハッシュタグを設定すると、ブランディングを阻害したり、関連性のないハッシュタグが浮いてしまったりと、マーケティング効果につながらない可能性もあります。 流行しているキーワードだからといって、深く考えずに設定するのは逆効果です。関連性のある業界・ジャンル・地域などで、流行しているキーワードから厳選し、設定しましょう。

ハッシュタグを活用したInstagramのキャンペーン方法

ハッシュタグは、検索によりユーザーの流入を増やすだけでなく、ハッシュタグを使用したキャンペーンでも威力を発揮します。 Instagramのキャンペーンは、自社の商品やサービスの認知度を上げ、集客や販促、さらには、企業のブランディングやイメージアップに貢献します。

キャンペーンには応募したくなる企画が必要

キャンペーンには、参加者が楽しめて応募したいと思わせる要素が必要です。

話題性がありInstagram映えする企画、家族で楽しみながら参加できる企画、豪華なプレゼントをもらえる企画など内容は企業によってさまざまです。

キャンペーンの内容は明確で分かりやすくする

いくらワクワクする企画でも、応募方法が分かりにくかったり、投稿までの手順が煩雑だったりすると、ユーザーが途中で離脱してしまい、応募率も低下します。 キャンペーンに参加してもらうには、応募条件や方法が明確であることが大切です。応募条件や方法が明確でないと、参加者は集まりにくく、想定した効果が得られません。

ユーザーにキャンペーンの存在を認知してもらう

ユーザーに気付いてもらえなければ、キャンペーンを開催しても意味がありません。 プレスリリース、オウンドメディア、広告機能などを利用して、一人でも多くのユーザーに認知してもらいましょう。

懸賞にひと工夫することで効果が変わる

懸賞として当選者へ提供される商品やサービスは、キャンペーンの効果を左右するほどの威力があります。

懸賞は、自社の商品やサービスを提供することが多く、ユーザーとのコンタクトを単発で終わらせない工夫が必要です。なぜなら、ユーザーがキャンペーンを通して自社と関わり、懸賞をトリガーに自社の魅力に気付いてもらう大きなチャンスだからです。

効果的なハッシュタグを探求して成果につなげよう

Instagramでは、アカウントがフォローされていなくても、ハッシュタグを経由して、ユーザー流入が見込めます。Instagramを活用したマーケティング戦略で成果を上げるには、アカウントと同様に、ハッシュタグを育てる必要があります。

現状のハッシュタグに甘んじることなく、常に、自社を取り巻く環境を分析し、集客や販促に効果的なハッシュタグを探求しましょう。